HACHINOHE HISTORIA

文化財詳細

#考古資料 #指定・登録なし #奈良時代 #是川縄文館
関東系土師器
関東系土師器
(指定・登録なし、是川縄文館、飛鳥時代、高さ4.1㎝×口径10.4㎝)

関東系土師器

関東系土師器の坏は、東北地方の土師器に特徴的な内面の黒色処理が施されておらず、内外面ともに橙色をしている。関東系土師器は、柵戸(きのへ)とよばれる関東地方からの移民の土器であり、律令政策による地域支配の過程を裏付ける資料として注目されている。田面木(たものき)遺跡の関東系土師器坏は、宮城県の大崎市などで出土しているものとよく似ている。また、胎土分析の結果、在地の粘土を使って作られていることがわかっている。このことから、在地の人がまねてつくったか、関東もしくは宮城県から八戸にきた移民によってつくられたと考えられる。

田面木遺跡の関東系土師器坏が出土している竪穴建物跡は、カマドのつくり方も在地のものとは異なっているため、土器だけではなくムラづくりにも関わっていた可能性があり、交流の様子が見受けられる。

解説執筆者 : 田中 美穂
推薦文献 : ①2012「田面木遺跡第37地点」『八戸市埋蔵文化財調査報告書第136集 八戸市内遺跡発掘調査報告書29』 ②2015「第三章 古代 第二節 エミシ社会の発展 関東系土師器」『新編八戸市史 通史編Ⅰ原始・古代・中世』
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