HACHINOHE HISTORIA

文化財詳細

#考古資料 #指定・登録なし #平安時代 #是川縄文館
金銅製壺鐙
金銅製壺鐙
(指定・登録なし、是川縄文館、残存部分で高さ15㎝×幅12㎝)
石帯
石帯
(指定・登録なし、是川縄文館、長さ3.65㎝×幅3.90㎝)
石帯
石帯
(指定・登録なし、是川縄文館、長さ3.65㎝×幅3.90㎝)

金銅製壺鐙と石帯

金銅製壺鐙(つぼあぶみ)と石帯は、田向(たむかい)遺跡の平安時代の集落跡からみつかっている。

壺鐙は、馬に乗るときの足がかりとなるものである。県内では例が少ない金銅製で、儀礼用の馬に乗るときに使われていた。竪穴建物跡から発見され、出土状況も明らかなことから、全国的にみても資料的価値が高い。

石帯は、律令国家の役人が締めるベルトにつけた飾りである。巡方(じゅんぽう)という方形のもの、丸靹(まるとも)という半円形のもの、ベルトの先端に付ける蛇尾(だび)がある。役人の位によって、石帯の大きさや材質が違っていた。田向遺跡の石帯は巡方であり、竪穴建物跡から2個みつかっている。

解説執筆者 : 田中 美穂
推薦文献 : ①2004『八戸市埋蔵文化財調査報告書第105集 田向遺跡Ⅰ 田向土地区画整理事業に伴う発掘調査報告書1』 ②2009『 八戸市埋蔵文化財調査報告書第122集 田向遺跡Ⅱ 田向土地区画整理事業に伴う発掘調査報告書4』