文化財詳細
「金頼清書状」(宮崎文書)
(指定・登録なし、岩手大学図書館、南北朝時代(1334)、縦32.0 cm×横50.6cm)
「金頼清書状」(宮崎文書)
文化財区分:
書籍・典籍・古文書
時代区分:
南北朝時代
指定区分:
指定・登録なし
収蔵場所:
その他(岩手大学図書館)
サイズ:
縦32.0 cm×横50.6cm
建武元年(1334)2月21日に、金頼清(こんのよりきよ)から糠部(ぬかのぶ)の奉行所に出された書状。受け取ったのは糠部郡奉行を務めていた南部師行(なんぶもろゆき)と考えられる。
建武の新政の一環として、東北地方統治のため北畠顕家(きたばたけあきいえ)が派遣される。南部師行は、顕家に従い甲斐国〔山梨県〕からやってきて、北奥州の抑えとして糠部郡奉行に任じられた。糠部郡とは、現在の岩手県北部から、青森県東側を含む地域を指す言葉だった。
糠部郡奉行所が何処に置かれたのかは、現在はっきりとしていないが、恐らく根城(ねじょう)にあったのではないかと考えられる。
解説執筆者 : 八戸市立図書館 滝尻 侑貴
推薦文献 : 八戸市 2014『新編八戸市史 中世資料編』