文化財詳細
浅利清連注進状
(指定・登録なし、八戸市博物館所蔵影写本(原本は個人蔵・重要文化財)、南北朝時代(1338)、縦15.9 cm×横23.4cm)
浅利清連注進状
文化財区分:
歴史資料
時代区分:
南北朝時代、室町時代、室町前期
指定区分:
重要文化財
収蔵場所:
八戸市博物館
サイズ:
縦15.9 cm×横23.4cm
建武5年(1338)5月11日に、浅利清連(あさりきよつら)が出した戦況を記した報告書。この頃、足利尊氏(あしかがたかうじ)方の北朝と、後醍醐天皇(ごだいごてんのう)方の南朝に分かれて争っていた。清連は北朝方の武将であり、比内(ひない)を本拠地としていた。
この資料は、敵方〔南朝〕として南部師行(なんぶもろゆき)などが記され、その軍勢に打ち勝ったことを報告したものである。
原本はとても小さく、恐らく密書として運ばれたものと思われる。気になる点は、この資料を敵方であった南部氏が所持し、相伝されたことである。もしかしたらこの資料は、運ばれる途中で敵方に渡ってしまったのかもしれない。
解説執筆者 : 八戸市立図書館 滝尻 侑貴
推薦文献 : 八戸市 2014『新編八戸市史 中世資料編』