文化財詳細
根城記念祭(現在の様子)
(指定・登録なし、八戸市博物館)
根城記念祭
文化財区分:
その他
時代区分:
昭和時代、昭和前期
指定区分:
指定・登録なし
収蔵場所:
八戸市博物館
延元3年(1338)5月22日、根城を築城したと伝えられる南部師行(なんぶもろゆき)は、北畠顕家(きたばたけあきいえ)と共に和泉国堺浦石津(現大阪府堺市石津)で戦死した。この日を記念し、根城史跡保存会によって慰霊祭・根城記念祭が根城跡本丸で毎年5月22日に開催されている。
最初の慰霊祭は、根城南部氏の遠野村替から300年にあたる大正15年(1926)に郷土史家・小井川潤次郎(こいかわじゅんじろう)と舘村村長近藤喜衛(こんどうひろえ)によって開催され、神職会や八戸郷土研究会による開催を経て、昭和28年(1953)に結成された根城史跡保存会に引き継がれた。戦死した堺石津の地には、地元有志によって北畠顕家・南部師行の供養塔が建てられており、5月22日には現地でも地元保存会による慰霊祭が開催されている。
解説執筆者 : 八戸市博物館 船場 昌子
推薦文献 : 八戸市 2015『新編八戸市史 通史編Ⅰ原始・古代・中世』