HACHINOHE HISTORIA

文化財詳細

#絵画・書 #指定・登録なし #大正時代 #八戸市美術館
『野の花』第2巻第11集 表紙(村井芳流)
『野の花』第2巻第11集 表紙(村井芳流)
(指定・登録なし、八戸市美術館、明治40年(1907)、村井芳流)
『野の花』第2巻第11集 目次部分
『野の花』第2巻第11集 目次部分
(指定・登録なし、八戸市美術館、明治40年(1907))
村井芳流《鍾馗図》
村井芳流《鍾馗図》
(指定・登録なし、八戸市美術館、昭和2年(1927)制作、村井芳流、114.5×41.5cm)
石橋玉僊《楼閣山水図》
石橋玉僊《楼閣山水図》
(指定・登録なし、八戸市美術館、年代不詳、石橋玉僊、100.0×140.0cm)

野の花会

野の花会は、八戸で明治から昭和にかけて活動した会で、当時の地元誌『奥南新報』では「青年画家の団体」、「絵画同好者の団体」と紹介されている。展覧会を開催したり、会報誌を作って会員同士回覧したりと、精力的に活動していた。

大正5年(1916)に、創立15周年を記念する絵画展覧会を開催していることから、会の結成は明治34年(1901)頃だと思われる。明治40年(1907)の会報誌『野の花』第2巻第11集には、日本画家の七尾英鳳(ななおえいほう)や村井芳流(むらいほうりゅう)、石橋玉僊(いしばしぎょくせん)、洋画家の福田剛三郎(ふくだごうざぶろう)など、当時八戸で活躍していた画家たちが会員として名を連ねている。表紙は村井芳流の筆によるもので、中ページには会員らが描いた小作品が貼り付けられており、巻末には作品の批評も掲載されている。

『奥南新報』の記事によると、大正4年(1915)に開催した作品展覧会では、最終日の夜に参加費を徴収して、1人1作品当籤する作品抽籤会を行い、展示していた作品を配ったようで、面白い趣向として好評を得た。また、昭和2年(1927)には、野の花会と八戸展観会が主催して日本画家の橋本雪蕉(はしもとせっしょう)没後50年を記念する「橋本雪蕉翁遺墨展覧会」を開催しており、玉僊所蔵の雪蕉作品も展示された。

解説執筆者 : 八戸市美術館 篠原 英里
推薦文献 : 『奥南新報』大正4年8月28日、9月10日、大正5年8月7日

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