HACHINOHE HISTORIA

文化財詳細

#絵画・書 #指定・登録なし #昭和時代 #八戸市美術館
和井田要《タイドウ》
和井田要《タイドウ》
(指定・登録なし、八戸市美術館、昭和27年(1952)制作、和井田要、45.2×67.8cm)
和井田要《子供》
和井田要《子供》
(指定・登録なし、八戸市美術館、昭和28年(1953)制作、和井田要、25.6×20.7cm)
和井田要《雲》
和井田要《雲》
(指定・登録なし、八戸市美術館、昭和36年(1961)制作、和井田要、140.0×70.0cm)

和井田要

和井田要(わいだかなめ)(1911〜1967)は、八戸出身の書道家。20才代半ばの昭和10年(1935)頃から書を学び始めたが、まもなく訪れた第二次世界大戦の只中で30代を過ごし、召集に応じて海軍機関兵に入隊。復員後は家業の桐工場を継いだものの、昭和26年(1951)には工場をたたみ、書の道へと専念していった。昭和23年(1948)に書が初めて官展の分野に加わったこともあり、当時は書道家たちの動きがより活発になってきていた。

和井田の作品は墨象(ぼくしょう)と呼ばれる分野の書で、これは文字が持つ意味を多彩な手法と造形で表現したものである。たとえば、昭和28年(1953)制作の《子供》では、「子」の象形文字の形に子どものイメージを重ねて表現している。ガラス板に黒いアクリル絵の具で線を書き、さらに絵の具を削りとるように引っ掻くことで鋭い線を生み出しており、身体の柔らかさと力強さが感じられる作品である。

和井田は書道芸術院や毎日書道展に作品を発表。ニューヨークやヨーロッパでの展示にも作品を出展した。書道芸術院理事を務めるなど第一線で活躍する一方で、八戸に住み、昭和31年(1956)に黒潮書道会や青森県学生席書大会を創設するなど、青森県南地域の書の振興にも熱心に取り組んだ。

解説執筆者 : 八戸市美術館 篠原 英里
推薦文献 : 書道芸術院 1998『書道芸術 444号』

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