八戸ペンクラブ
The Hachinohe P.E.N. Club

原発告発で中村敦夫さん好演 紋次郎、八戸に現わる!

 中村敦夫さん脚本・主演の朗読劇『線量計が鳴る』〜元原発技術者のモノローグ」が8月11日、八戸市公民館で公演され好評を呼んだ。

 中村さんはご存じTV「木枯らし紋次郎」役で大ブレイクの俳優。東京生まれだが小・中学時代、福島県いわき市で暮らした。ニュースキャスターや参院議員など務め、作家としても活躍し日本ペンクラブでは理事、環境委員長なども担った。

 朗読劇は原発立地町である双葉町出身の原発技術者だった老人を語り部とし大震災、原発崩壊で被災住民らの内面を吐露、原発の危険性を2 時間にわたり訴える。チェルノブイリ原発事故現場や福島原発被害者を訪れた作家・中村敦夫の書下ろしだ。

 1人、静かな口調だが時折、真に迫る好演が関心を呼び8月31日付け朝日新聞「ひと」欄にも登場した。八戸公演の後半、六ヶ所村の核燃再処理工場を「ポンコツ、ガラクタ、故障のデパート」と皮肉いっぱい。全国100回公演を目指すが「ことしはまだ14~5回、公演が残っている」と八戸会場終了後、筆者ヘライフワークの思いを語ってくれた。