八戸ペンクラブ
The Hachinohe P.E.N. Club
この本・この資料 現代語訳『八戸聞見録」
木村久夫訳著
八戸市立鮫中学校校長や市中学校校長会長などを歴任、当クラブ会員でもある木村久夫さんがまとめた一冊。原書は渡辺村男さん (1857~1935年)で福岡県柳川市出身の教育者。三戸郡公立中学校で教員長(現在の校長)を務めたが明治天皇の東北巡幸で八戸へ立ち寄られる働きかけの本としてまとめ、天皇へも献本されたという。
この聞見録の存在を知った木村さんは和文、漢文が混在する原典を10年以上かけ訳し刊行にこぎつけた。内容は江戸時代から明治初期にかけた八戸地方の自然、風俗、歴史、人物、産物など縦横に解く。
著者の解説「三戸郡公立中学校」 はどんな学校か―には村井村治当八戸ペンクラブ会員のコメントもあり手広い史料や情報を収集、分析された証し。故郷再発見の書と言え「八戸藩領図」など一部はカラー刷り。
345㌻、1800円+税、木村久夫訳・著、渡辺村男原著、発行協力・ デーリー東北新聞社