八戸ペンクラブ
The Hachinohe P.E.N. Club

この本・この資料『一冊の詩集をめぐる縁』

仁科源一著

 大正年代の詩集で豪華本『月下の一群』(堀口大学訳)をめぐる縁をまとめた一冊。その流れは八戸市在住の小説家、阿部幹さんが詩人、中寒二さんから贈られたものに始まる。 その本がいまは著者(私=仁科源一) の手元にあるが、たぐれば私の伯父、 岩見正男さんの蔵書だったという。著者はそこに奇縁を感じ中、阿部、岩見の歩んだ道、詩や文学、「赤い鳥運動」(鈴木三重吉主宰の雑誌「赤い鳥」に絡む児童文学の動き)などを追い、その意義を探った力作。著者は当クラブ会員で詩誌『斜坑』の主宰、発行人。

40㌻、頒価800円。斜坑社刊