八戸ペンクラブ
The Hachinohe P.E.N. Club
柾谷演劇の真骨頂「君の声」に感動の拍手
青少年育成県民運動50周年記念とし昨年12月、青森公演が好評を呼んだ柾谷伸夫さん(当ク会員)脚本・ 演出の「君の声」 八戸公演が5月3 日、八戸市公会堂で行われた。
この公演は青少年育成50年と八戸市制施行88周年記念も併せ祝う催し。 梶山猛は東京で暮らす高校3年生。 夏休みを前に不登校となり両親や友達は心配。状況打開に親は故郷青森への旅行を思い立つ。父の実家の八戸三社大祭、母の実家・今別に伝わる郷土芸能「荒馬」を見物し、大学生、高校生らに誘われ徐々に心を開く猛。今別のおばあちゃんに農作業を手伝い自然や人の温かさを肌で感じる。そんなところへ東京から不意に女友達が・・・。
進学、若人の夢や将来像、親や肉親らとは―。演劇を通し考えさせ笑いあり涙あり、八戸三社大祭では映像のほか小中野左比代虎舞、今別町の大川平荒馬保存会による生出演は圧巻。県民参加型舞台でスタッフ、 キャストらの息も合い南部弁、津軽弁の行き交う舞台は柾谷作品のエッセンス。「おはようで始まり おやすみで終わる 君の声は まるで僕のスイッチみたいだねー」。ギターに合わせ歌う声、コーラスが公演を観終わった後も心に響く。