八戸ペンクラブ
The Hachinohe P.E.N. Club
斗南藩150年、文学旅行 当クラブ企画に多くの市民参加
当クラブが取り組む「創作と文学への旅」(斗南編) は15号台風が去り猛暑となった9月10日、三戸、五戸両町にある斗南藩ゆかりの寺院、 藩庁跡などを巡り知見を積んだ。
この日は当クの小倉充子、菊地敏男会員ら9人。一般から八戸の佐々木節子さん、おいらせ町の秋山隆さん、十和田市にある北里大学の樽屋啓之教授、柿野亘同大講師ら21人で計30人が参加。ガイド、講師役は斗南藩史や神社仏閣の来歴に詳しい滝尻善英当ク副会長が務めた。
午前9時、八戸市庁前を出発した三八五バスは八戸駅前でも参加者を乗せ一路、三戸町へ。早速、伊勢神宮の分殿で「東北のお伊勢さま」とされる三戸大神宮を参拝。境内にある会津藩士で藩校・日新館の師 「杉原凱先生顕彰碑」、天の岩戸の図、 明治天皇御巡幸図など多数の文化財級品々を収める「絵馬殿」を見学。 戊辰戦争慰霊碑などが祀られる悟真寺、観福寺では日本最古の白虎隊供養碑も参拝、少年隊士を偲んだ。
バスは五戸町に向かい途中、斗南藩少参事を務めた倉沢平治右衛門とその養女を妻にした元新撰組隊士・ 斉藤一の新婚居宅跡を見学した。
昼食は五戸名物「馬肉鍋」。尾形精肉店(原正雄店長)2階に陣取った参加者は30度を超す戸外の猛暑もなんの、熱々な鍋料理に汗だく。
午後は盛岡藩の代官所であり、斗南藩庁を置いた建物などを見学、斗南藩の人々の苦節、歴史に感慨も新た。帰路は廃校になった豊間内小学校を再利用した「ごのへ郷土館」へ立ち寄り。木村明彦館長の出迎え、 展示概要を聴き館内一巡。バスツアーは予定通り市庁前で散会した。