2025年11月6日＆13日放送 ゲスト：(有)白石工業　社長　白石吉広（しらいしよしひろ）　70才

【主な活動＆資格】
ユネスコ無形文化遺産登録「伝統建築工匠の技木造建造物を受け継ぐための伝統技術」
江戸時代には、左官の神様という人がいて静岡県松崎町に鏝で竜を描くという人がいたそうです。

ユネスコ無形文化遺産登録された中で今回は、左官職人のお話。出展する度に受賞されているという技術をお持ちの白石さん。八戸市美術館での個展を開催予定。数々の代表作品には、「寿」の文字を入れた玉、なまこ壁に家紋を入れた額、土かまど等。メディア出演もNHKはじめ多数ご出演。

「小さい頃からモノ作りが好きで15才の時に友人が大工より左官の方がお金が良いらしいと聞いて左官の道に進んだども、時代背景もあり師匠からは技を教えてもらえず過ごしていたある時、（私の）息子が関西方面で「とっちゃ、土が光るの知ってる？との質問で大津壁を知った。昔、お城など狭い廊下で着物が壁に摺れないように、壁が剥げないように工夫されたそうで磨き材料で質も変わる。私が作った商品の土かまどで炊いたご飯が美味しいと全国から自筆のお礼の手紙が届いて嬉しい。今の課題は、左官職人が30年で3分の1にまで減少し、自然素材の土や藁、角又なども無くなってきているんだよね。」左官という仕事に対する深い愛情と、伝統的な技法を未来へ繋げたいという強い思いが伝わってきました。