2026年4月29日特別放送 ゲスト:村次郎の会 代表 上條芳勝(かみじょうよしかつ)70代

放送日:2026年4月28日
ゲスト:上條芳勝(かみじょうよしかつ)さん 70代
(村次郎の会 代表)

【主な活動&資格など】
障碍者施設での活動、『海風』『風景』(青森県文芸新人賞)。詩誌「風塵」主宰、
青森県近代文学館評議委員会委員。青森県詩人連盟副会長 

「孤高の詩人と称された村次郎(本名・石田實)は、大正5年、鮫の老舗旅館「石田屋」の長男として生まれました。家業を継ぐ重責と、病弱な身体、戦争体験、そして溢れ出す詩才の間で葛藤した人で、彼の才能は、棟方志功や草野心平、司馬遼太郎といった著名な文豪・芸術家を惹きつけました。交通の不便な時代、彼らがわざわざ石田屋を訪れた事実は、村次郎の言葉が如何に磁力を持っていたかを物語ります。それは詩に留まらず、種差の植物や独自の言語論(開音)、日本の漁労文化にまで及ぶ、深く広い知の探求でした。でも素顔は、熱い玉露と虎屋の羊羹、長崎屋のカステラをこよなく愛し、何時間でも語ってくれましたよ。あの広くない書籍がたくさん積み上げられた村次郎布団部屋で。自分のことを「チャコイスキー(茶濃好き)」と愛称をつけるというウイット感もあり、感性豊かなお話し好きのオジさんでした。有志が立ち上がり、その言葉を拾い集めて詩集作りが始まりました。」と、上條さんは語る。
「命は果てても、詩は残る」現代版の『舟を編む』を感じます。文字に刻まれた物語と、茶卓を囲んだ温かな記憶。その両輪が、村次郎という詩人の魂を輝かせ続けているようです。