ツガルシトキリシタン─ツガルタメノブノキリストキョウヘノセッキン(1)

津軽氏とキリシタン─津軽為信のキリスト教への接近(1)

著者:木鎌 耕一郎

青森県とキリスト教の最初の出会いは、キリシタンの世紀後半であり、舞台は津軽である。そこには二つの局面がある。一つは、津軽藩を築いた津軽為信とその息子信建と信牧が、京都、大坂でキリスト教に触れ、為信は受洗に至らなかったが二人の息子が受洗したことである。もう一つは徳川家康の禁教令により、京都・大坂・加賀の士族信者が津軽に流刑となったことである。本稿では、二つの局面のうち、第一の津軽為信父子とキリスト教との接点に焦点を当て、中でも津軽為信がキリスト教に接近することになった「契機」と「動機」について考察する。前半である本稿(1)では、先行研究を検証し「動機」について考察を行う。

掲載元情報八戸学院大学紀要 第49号(2014) pp.15-36
カテゴリー歴史(近世以前),文化
発行年月日2014/12/24
閲覧先八戸学院学術情報リポジトリ
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