HACHINOHE HISTORIA

ハチノヘダイガク・ハチノヘタンキダイガクガクセイノタイリョクソクテイジッシホウコク

八戸大学・八戸短期大学学生の体力測定実施報告

著者:渡辺 英次 三本木 温 三島 隆章 岩舘 千歩

 本調査は平成 18年度に実施した「八戸大学学生の体力・運動能力測定に関する予備調査」の結果を受け,学生の現時点での体力水準の把握,学年進行における体力の変化を評価するための基礎資料,学生の測定者としての習熟を目的として体力測定を行った。対象は人間健康学部開講科目である「研究演習 I」,「基本実技」,「ヘルスエクササイズ」,短期大学幼児保育学科開講科目「体育実技」履修学生とし,各科目の授業内容に則して実施した。結果,男子学生 64名(大学生 54名,短大生 10名),女子学生 106名(大学生14名,短大生 92名)の測定を実施した。測定結果は大学生では 20歳平均値よりも良い結果を得ることができたが,短期大学生では筋力,筋持久力,全身持久力を表す項目が平均を下回ったことから,今後これらを改善するためのプログラムの検討を要するであろう。  今回のような実施形態で授業科目の中での目的に沿って体力測定を行うことも有効であることが分かった。しかしながら,履修者を対象とした測定では時間割の編成やカリキュラムの改変などによっては年度によって測定を受けられない学生,学年が発生する事も大いに考えられる。定期的な体力測定を望む声も多いことから,体力測定の実施と評価を主とした授業科目の開講の可否や,大学,短大を含めた運動クラブを対象とした定期的な体力測定,法人全体を含めたイベントとしての体力測定の実施をも含め,学生のニーズに応えるために実施に向けた事業内容の検討が今後の課題である。

掲載元情報八戸学院大学紀要 第36号(2008) pp.157-163
カテゴリー医療・福祉,スポーツ・武術
発行年月日2008/3
閲覧先八戸学院学術情報リポジトリ
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