ハチノヘシュウヘンカセンニオケルフンベンオセンノカイセキ
八戸周辺河川における糞便汚染の解析
著者:佐 々 木 麗 花・ 佐 藤 静 留 ・ 矢 口 淳 一 Reika SASAKI, Shizuru SATO, Junichi Yaguchi
近年、下水道の普及に伴って古くから下水道の整備を 実施してきた大都市では雨天時に合流式下水道越流水 (CSO)による糞便汚染が放流水域で顕在化しており、地 方都市では下水処理水の上流での放流や野生動物の繁殖 等によって従来汚染が認められなかった水域での糞便汚 染が報告されている 。このような糞便汚染の状況に対 して、我が国では未だに微生物指標として大腸菌群が用 いられており、糞便に由来しない自然由来の細菌を多量 に検出してしまうと共に汚染源を特定できないという欠 点があるため、汚染源を解明できず対策に繋がらない場 合が多い。また大腸菌群数の環境基準超過率は非常に高 く、河川AA類型では過去年間%を超え、全く改善 されない状況が続いている 。現在微生物指標の見直し が検討されているが、水域の糞便汚染に関する真の姿は 全く不明である。
掲載元情報 | 八戸工業高等専門学校紀要 55巻p.63-68 |
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カテゴリー | 医療・福祉,地域分析,公害・環境問題,地形・地質・自然,工学 |
発行年月日 | 2021/2/19 |
閲覧先 | J-STAGE |
閲覧先での公開範囲 | 全文公開 |