アオモリケンニオケルカンキョウスイノトリチウムノウドソクテイ

青森県における環境水のトリチウム濃度測定

著者:村中 健 MURANAKA Takeshi 本田 和也 HONDA Kazuya

自然界のおける水循環を考えるとき,水の中に微量に含まれるトリチウムはトレーサーとなりうるため,その濃度測定は興味深く,各地で時間的変動,場所による変動の観測が継続しておこなわれており,それらをまとめた環境中のトリチウムの挙動に関する総説も発表されている。青森県の場合は,核燃料の再処理工場が建設中であり,また,原子力発電所も建設される予定になっているので,これらが稼働をはじめると,各地の原子力発電所でみられるように,人工的につくられたトリチウムが排水と共に環境中に放出されることになるため,これらの地域における稼働以前のトリチウムレベルを調査することも重要になってくる。そのような目的をもって,我々は八戸市および三沢市,六ヶ所村の地域を中心として環境水中のトリチウム濃度を測定している。ここでは,1990年から1993年にかけての結果について報告する。

掲載元情報八戸工業大学紀要第16巻,pp.169-175 The Bullet in of Hachinohe Institute of Technology,16,pp.169-175
カテゴリー建築・土木・エネルギー,地域分析,地形・地質・自然,公害・環境問題,工学
発行年月日1997/2/28
閲覧先八戸工業大学学術リポジトリ
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