トウキコクタイノケイザイハキュウコウカトハチノヘノカンコウセンリャクヲカンガエル

冬季国体の経済波及効果と八戸の観光戦略を考える

著者:高橋 俊行

平成 23 年 1 月、第 66(国民体育大会冬季大会)が八戸市を主会場に開催され、総参加者数は、役員、選手団など 1,744 名に、応援者や観客を加えた 25,702 名であった。大会開催期間中の経済波及効果は、直接需要発生額が大会運営費 1 億 2 千 4 百万円を加えた 3 億 6 千万円で、最終的な生産誘発効果は 5 億 5 千 2 百万円、雇用者誘発数は 61 名を数えた。 一方、観光事業の押し上げ効果は、ホテル、八食センター、屋台村のほか、お土産品の一部にみられたものの、全体的に観光産業の振興につながるような盛り上がりには欠けた。今後、八戸市が高速交通網や宿泊施設などインフラ施設をベースに、コンベンション・シティとして観光事業の振興を図り、観光産業を地域活性化の柱として育てていくためには、行政、業界、事業者など地域が一体となった経営組織の下に、戦略的な観光プロモーション活動への取組が課題としてあげられる。 なお、今回の調査にあたっては、八戸短期大学ライフデザイン学科の学生、下野愛理香、左京裕香さんにアンケート調査等で協力をいただいた。

掲載元情報八戸短期大学研究紀要第35巻(2012)pp.19-38
カテゴリースポーツ・武術,まちづくり・観光,地域分析
発行年月日2012/10/31
閲覧先八戸学院学術情報リポジトリ
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