シンゴウムラノトクサンヒンノカツヨウカラ─ニュウセイヒンノショウヒカクダイヲメザス─

新郷村の特産品の活用から─ 乳製品の消費拡大をめざす ─

著者:佐藤 千恵子

総務省の 2009 年の家計調査(全国から 9,000世帯を抽出)から牛乳消費量ランキングを見てみると「一世帯(単身世帯を除いた二人以上の世帯)当たりの牛乳消費量の全国平均は87.34ℓで、1ℓ入りパックを 4 日に 1 本消費していることになる。全国で最も消費量が多いのは埼玉県で 105.87ℓで、2 位は奈良県で105.14ℓで、3 位以下は長野、岩手、神奈川県と続く」とある。そして気になる青森県はというと「40 位」となっている。この結果からしても日本人の牛乳の消費量は第 2 次世界大戦後の食生活改善や学校給食の普及によって大きく伸びたと言っても過言ではないが、「飽食」と言われている今日、どうやら「牛乳 =学校給食」のイメージはあるが、学校以外の場所では他の飲み物に推移しているように考えられる。そこで今回八戸大学・八戸短期大学総合研究所が企画した「新郷プロジェクト」に参加し、新郷村の特産品である「飲むヨーグルト」からその原料である牛乳に視点を置き、子どもから高齢者まで幅広い年齢層の人たちが乳製品を摂取することでその栄養的効果を再認識し、さらには今回の取り組みが新郷村の乳製品の消費拡大にも繋がるのではないかと考える。

掲載元情報八戸短期大学研究紀要第34巻(2011)pp.75-85
カテゴリーまちづくり・観光,活動・製作,教育
発行年月日2012/3
閲覧先八戸学院学術情報リポジトリ
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