『シマモリベンミニジテン』ディーブイディーニシュウロクサレルナンブホウゲンニカンスルケンキュウ―メイシノアクセント―

『島守弁ミニ事典』DVDに収録される南部方言に関する研究―名詞のアクセント―

著者:岩崎 真梨子 IWASAKI Mariko

『島守弁ミニ事典』には、青森県八戸市にある島守地区の方言が収録されている。本稿では、事典の第1章に収録されている島守方言について、品詞とアクセントに関する記述を行った。DVDに収録された方言の読み上げ音声を分析し、アクセントのパターンを記した。以下のことが明らかになった。 上がり目を持つ名詞は、一部の例外を除いて、最も数が多い。また、上がり目と下がり目を持つ名詞では、語末のみ高くあるいは低く発音するものが最も多い。アクセントが中高になる場合、ピッチが語末の2、3拍前にあるものが多い。また、2拍目で上昇するものより、3拍目以降で上昇する語のほうが多い。上昇・下降のない名詞は、語末が長音表記のものが多い。

掲載元情報八戸工業大学紀要第41巻,pp.27-39 The Bullet in of Hachinohe Institute of Technology,41,pp.27-39
カテゴリー歴史(近代・現代),歴史(近世以前),方言・地名,地域分析
発行年月日20220301
閲覧先八戸工業大学学術リポジトリ
閲覧先での公開範囲全文公開