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ハチノヘコウカンハナガンペキ「ミナトニチヨウアサイチ」ノケイザイハキュウコウカトチイキカッセイカヘノカダイ~ニッポンイチノ「タテハナガンペキニチヨウアサイチ」~

八戸港館鼻岸壁「みなと日曜朝市」の経済波及効果と地域活性化への課題~日本一の「館鼻岸壁日曜朝市」~

著者:高橋 俊行

日本一の規模といわれる八戸港館鼻岸壁「みなと日曜朝市」が開催される 館鼻岸壁の駐車場には、夜明けとともに 326 もの店が軒を連ねる。八戸市内や陸奥湊 駅前の魚菜市場をはじめ、青森県三戸郡及び上北郡(調査時点平成 23 年 10 月~ 24 年 4 月)や岩手県北地方から、農家、漁業家をはじめ弁当、惣菜、漬物などの食品製 造業、魚介類、青果物、衣料 ・ 日用品、骨董品などの販売業や、飲食店、お好み焼き 屋、コーヒーショップなど実に多種多彩な業種が集まっている。 朝市会場への来場者も、湊周辺を中心とした八戸市民をはじめ、青森県南から岩手 県北にかけての住民や県外からの観光客で賑わい、日が昇り始める早朝から午前 9 時 過ぎまでには、平常月でおよそ 1 万 2 千人、繁忙期には 2 万人を超える来場者で朝市 会場が埋め尽くされ、年間にしておよそ 60 万人が訪れる。 出店業者の年間売上高は推計 6 億 1 千万円で、さらに、周辺店舗・関連事業から観 光関連、朝市の運営費などを加えた総需要発生額はおよそ 10 億 3 千 3 百万と推定される。その結果、算出される八戸港館鼻岸壁「みなと日曜朝市」の経済波及効果は、八戸市を中心とした北奥羽経済圏におよそ 15 億 9 千 8 百万円がもたらされ、新規の雇用者数は 150 名と想定される。

掲載元情報八戸短期大学研究紀要第36巻(2013)pp.41-66
カテゴリー食(文化、産業),まちづくり・観光,地域分析
発行年月日2013/3/21
閲覧先八戸学院学術情報リポジトリ
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