「ハチノヘクワチャ」ノセイゾウコウテイニオケルムシドトガンマ-アミノラクサンチュウシュツリョウノカンケイ
「八戸桑茶」の製造工程における蒸し度とγ-アミノ酪酸抽出量の関係
著者:⽚⼭ 裕美 KATAYAMA Yumi ⽥畑 智章 TABATA Tomoaki 早狩 進 HAYAKARI Susumu ⾼橋 晋 TAKAHASHI Susumu
近年、養蚕業の衰退に伴い耕作放棄地となっていた桑園の復興のため、桑の葉を活用した特産品づくりが全国的に広まっている。青森県八戸市にある南部桑研株式会社は、八戸市や階上町内の桑園の復興のため「八戸桑茶」を開発した。桑茶には、血圧上昇抑制効果や精神安定作用のあるγ-アミノ酪酸(GABA)が多く含まれていることが分かっているが、本製品の成分分析はこれまで検討されていなかった。 そこで本研究では、同社商品の「八戸桑茶」の品質向上を目指し、桑葉または桑葉に含まれるGABAの定量分析から、茶葉に加工することによるロス量の評価、および製造工程の一部である蒸熱工程における蒸し度と桑茶葉からのGABA抽出量の関係について検討した。加水分解法によるGABAの定量分析から、桑茶への製品加工によって含有量が約30%減少することが明らかとなった。また、蒸熱工程で使用する蒸し器の角度調整によって桑茶葉からのGABA抽出量が2.2倍に増加することが明らかとなった。
掲載元情報 | 八戸工業大学紀要第41巻,pp.97-102 The Bullet in of Hachinohe Institute of Technology,41,pp.97-102 |
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カテゴリー | 歴史(近代・現代),食(文化、産業),工学 |
発行年月日 | 20220301 |
閲覧先 | 八戸工業大学学術リポジトリ |
閲覧先での公開範囲 | 全文公開 |