ハチノヘニオケルハリストスセイキョウカイノセンキョウトミナモトアキラ

八戸におけるハリストス正教会の宣教と源晟

著者:木鎌 耕一郎

幕末維新期に、新しい生き方を模索した東北の士族階級の中に、各地に設けられた開港地で宣教師らに学ぶ者が現われた。彼らはキリスト教信仰を新しい精神的支柱とし、社会的な活動に携わっていった。その中のひとりに、八戸藩出身の士族、源晟(みなもと・あきら)がいる。彼もまた、維新期にキリスト教に感化され、やはり自由民権運動に参与して地元政界で活躍した人物である。彼が入信したキリスト教は明治期に函館から宣教を開始したハリストス正教会(ロシア正教会)であった。一時期八戸には、ハリストス正教会の教会も存在した。本稿では、明治期の八戸地域におけるハリストス正教会の宣教の経緯と、これに関わった人々の動向について、関連史料と先行文献をもとに整理する。

掲載元情報八戸学院大学紀要 第50号(2015) pp.81-93
カテゴリー歴史(近代・現代),文化
発行年月日2015/3/31
閲覧先八戸学院学術情報リポジトリ
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