HACHINOHE HISTORIA

南部のさしこ仕事着コレクション 64点:国指定 重要無形民俗文化財 ※要許諾所蔵館

関係指定文化財 【南部菱刺し】

昭和41年6月11日指定

所有者:三沢市

所在地:三沢市桜町1-1-38
問合せ:三沢市教育委員会生涯学習課 
電話:0176-53-5111(代表)
三沢市HP:「南部のさしこ仕事着コレクション」寄贈式http://www.city.misawa.lg.jp/index.cfm/12,5799,3,500,html

文化遺産オンライン:南部のさしこ仕事着コレクション
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/214239

 長衣と短衣31点、袖なし6点、山袴22点、前だれ5点の64点が指定されている。
 長衣は丈1.15m、幅50~60cmほど。短衣は丈85~70cm、幅1m~60cm。山袴(ズボンのように両足を通してはくもの)は丈95~90cm。前だれは丈75~63cmに幅75~30cmで、紺地に白木綿糸で梅の花・雉子の足・矢羽根などの模様を菱刺しにしている。
 南部地方の農家で農作業の仕事着に用いたものである。麻の繊維から作った糸で織った布地で仕立て、作業で傷みやすい肩から胸の部分を、さらに木綿糸で補強のため刺繍したものを「さしこ」、「さしこ着物」などと呼んだ。刺繍のデザインでは、菱形につながる菱刺し模様などを考案した。このコレクションからは、衣料を大切にした農村女性の、実用性と装飾美を工夫した手工芸の技を知ることができる。