文化財詳細
#絵画・書#指定・登録なし#昭和時代#昭和後期#八戸市美術館
教育版画
文化財区分 | 絵画・書 |
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時代区分 | 昭和時代,昭和後期 |
指定区分 | 指定・登録なし |
収蔵場所 | 八戸市美術館 |
八戸市美術館は、昭和30年代〜50年代に制作された教育版画作品を大小合わせて500点以上収蔵している。これらの作品は、教師の坂本小九郎(さかもとしょうくろう)(1934〜)が八戸市内の中学校で指導した版画であり、平成15年度に坂本から八戸市美術館に寄贈された。寄贈作品には、八戸市立鮫中学校生徒が制作した木版画集『海の物語』をはじめ、八戸市立南浜中学校生徒の「南浜のくらし」や「うみう」をテーマにした作品、八戸市立江陽中学校生徒の「船」の木版画、そして八戸市立湊中学校養護学級生徒による船の物語を表現した木版画などが含まれている。
中でも、湊中学校養護学級の生徒が共同制作で完成させた木版画・《虹の上をとぶ船 総集編Ⅰ》と《虹の上をとぶ船 総集編Ⅱ》は、坂本の版画教育への姿勢と、当時の中学生たちの感受性を今に伝える代表作として知られる。総集編ⅠとⅡは、それぞれ4点の作品から成り、1点あたりのサイズが縦1m、横2mと大型の作品である。各作品には、主人公の空飛ぶ船が出会う様々な場面が描かれている。生徒たちが話し合って物語を作り、協力しながら制作した。
解説執筆者 | 八戸市美術館 篠原 英里 |
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推薦文献 | ①白い国の詩編 1995『東北の子ども版画』東北電力 ②坂本小九郎 1985『版画は風のなかを飛ぶ種子』筑摩書房 ③坂本小九郎 1982『虹の上をとぶ船 八戸市立湊中学 養護学級の版画教育実践』あゆみ出版 |
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