文化財詳細
#考古資料#指定・登録なし#重要文化財#縄文時代#縄文後期#八戸市博物館#その他
十腰内文化の土製品
文化財区分 | 考古資料 |
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時代区分 | 縄文時代,縄文後期 |
指定区分 | 指定・登録なし,重要文化財 |
収蔵場所 | 八戸市博物館,その他 |
縄文時代後期前葉に東北地方北部から北海道南部にかけて分布する十腰内(とこしない)Ⅰ式土器には、環状列石、配石基、土器棺、手形・足形付土版や、キノコ形土製品、鐸形土製品などの遺構・遺物が伴い、当該期は十腰内文化とも呼ばれる。
手形・足形付土版は乳幼児の手や足を粘土に押し付けた跡をつけて焼いた土製品であり、北海道から新潟県の限られた時期・地域に分布する。北海道函館市垣ノ島(かきのしま)A遺跡では、縄文時代早期末葉の土坑墓から副葬品として足形付土版が発見されている。青森県など東北地方北部では、十腰内式期に捨て場などからいくつか見つかっている。お墓への副葬品や、特別な祭祀に使われたものと考えられている。
キノコ形土製品は、八戸市では丹後谷地(たんごやち)遺跡に多く発見されている。形状がキノコに似ていることから食用のキノコを見分けるための図鑑とする説がある。西目屋(にしめや)村大川添(おおかわぞえ)(3)遺跡では、赤色顔料を内蔵した鳥形土器の蓋とした状態で発見されており、貯蔵容器の蓋の可能性もある。
鐸形土製品は釣り鐘状の中空の土製品であり、上部につまみをもち、つまみ部に孔をあけたものが多い。孔にひもなどを通したと考える説もあるが、用途は分かっていない。
解説執筆者 | 落合 美怜 |
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推薦文献 | 八戸市『八戸市史 通史編Ⅰ』 |
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