文化財詳細
#歴史資料#指定・登録なし#大正時代#八戸市立図書館
大正時代の災害
文化財区分 | 歴史資料 |
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時代区分 | 大正時代 |
指定区分 | 指定・登録なし |
収蔵場所 | 八戸市立図書館 |
大正2(1913)年、北海道から東北地方にかけて大凶作に見舞われた。主な原因は夏季の天候不順の冷害によるもので、青森県内の稲作は平年の約9割の減収、畑作は前年の約30%から50%の減収という有様であった。特に八戸を含む三戸・上北・下北など太平洋側の各郡と陸奥湾に面した東津軽郡の被害が大きく、この一帯の住民は食料の欠乏に喘いだ。このような自然現象による凶作への対策のひとつとして、八戸では大正9(1920)年より、稲作の増収を図るため耕地整理事業が開始され、田向(たむかい)、類家(るいけ)地区などに用水路を整備した穀倉地帯が出現した。
大正13(1924)年には、八戸の町に大火が発生した。5月16日午前0時30分、本鍛冶町から出火し、当日の暴風に煽られて下組町まで6時間にわたり燃え広がり、八戸町全戸の4割、中心市街地は8割が焼失した。被害は死焼者4人、重軽傷者183人、そして三戸郡役所や銀行、寺院といった主要な建物が失われた。大火後、八戸の町民は、中心街の商店等の建物について、隣接する両側面や屋上を不燃性の素材で覆うことを決め、被災から2年を待たずに町並みを復興させた。
解説執筆者 | 八戸市博物館 下村 恒彦 |
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推薦文献 | 八戸市 2014『新編八戸市史 通史編Ⅲ近現代』 |
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