HACHINOHE HISTORIA

文化財詳細

#歴史資料 #指定・登録なし #昭和時代 #八戸市南郷歴史民俗資料館
青い目の人形メリーちゃん
青い目の人形メリーちゃん
(指定・登録なし、八戸市南郷歴史民俗資料館、昭和2年(1927年)、30×43㎝)
千人針
千人針
(指定・登録なし、八戸市南郷歴史民俗資料館、昭和20年頃(1945年頃)、29×76㎝)

太平洋戦争とメリーちゃん

「青い目の人形メリーちゃん」は、移民問題により日米関係が悪化していた昭和2(1927)年に、シドニー・ルイス・ギューリック博士により、日米の子供が交流し、互いの文化を理解しあうために計画され、アメリカ全土から約1万2千体贈られた友情人形〔Dolls of Friendship〕の1体である。

友情人形は、日本各地の幼稚園、小学校に配付され、青い目の人形として親しまれた。しかし、太平洋戦争の中、友好の証として贈られた人形たちは敵国の人形としてその多くを破壊され、現存が確認されている全国の青い目の人形は約340体だけとなっている。

八戸市内に唯一残るメリーちゃんは、昭和33(1958)年に当時の南郷村立島守小学校の裁縫室の天井裏から発見され、現在は八戸市南郷歴史民俗資料館に常設展示されている。

同資料館には、他にも平和の尊さを伝える資料が収蔵されており、その1つが千人針である。千人針は、女性によって白い布に1人1つずつ計1,000個の赤い糸玉を縫い付けて作られる出征兵士に贈られる弾除けのお守りである。千人針には虎が描かれ、寅年の女性は年齢の数だけ糸玉を結えた。「虎は千里行って千里帰る」ということわざにあやかり、兵士の生還を願ったのである。

解説執筆者 : 八戸市南郷歴史民俗資料館 中尻 貴之
推薦文献 : ①八戸市博物館 1999『青い目の人形』 ②生島美和 2019『青い目の人形と青森』

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