文化財詳細
#絵画・書#指定・登録なし#江戸時代#江戸後期#八戸クリニック街かどミュージアム
天保の改革
文化財区分 | 絵画・書 |
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時代区分 | 江戸時代,江戸後期 |
指定区分 | 指定・登録なし |
収蔵場所 | 八戸クリニック街かどミュージアム |
天保12(1841)年から、徳川家慶(いえよし)のもと老中水野忠邦(みずのただくに)を中心に行われた天保の改革では、風俗・思想を取締り贅沢を禁止する中、5代目市川海老蔵〔7代団十郎〕が江戸十里四方追放となるなど、歌舞伎の弾圧が行われ、浮世絵に対する規制も強化された。
天保の改革による浮世絵の主な規制〔天保13年〕
・歌舞伎役者や遊女、芸者を描いた一枚絵の出版禁止
・色版の数を7、8回以内に制限
・1枚の価格を16文〔現在の400円位〕以下とする
これにより、天保13(1842)年頃~弘化(1844~1847)頃の浮世絵は、百人一首や源氏物語・二十四孝など古典的・教訓的な題材を扱った揃物や、歴史上の武将を題材としたものが増えた。また、この改革では自由競争を促す目的で株仲間〔同業組合〕を解散させたため、浮世絵などの出版許可が、株仲間による自主的なものから名主〔役人〕によるより厳しいものへと変わった。
そんな中、版元や絵師は知恵を絞り、西洋表現や擬人化など新たな魅力生み出す工夫や、規制を潜り抜け風刺画などの刊行も行う気概をみせた。規制が緩む嘉永年間(1848~1853)になると、「東海道五十三次之内 浜松 毛剃九右衛門」のように、役者絵は役者名を記載しない形で徐々に復活していった。
解説執筆者 | 八戸クリニック街かどミュージアム 小倉 学 |
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