文化財詳細
#工芸品#指定・登録なし#南北朝時代#八戸市博物館
黒漆塗太刀拵(複製)
文化財区分 | 工芸品 |
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時代区分 | 南北朝時代 |
指定区分 | 指定・登録なし |
収蔵場所 | 八戸市博物館 |
原資料は公益財団法人日本美術刀剣保存協会の所蔵で、南朝の中心として名高い根城南部家5代・南部政長(なんぶまさなが)の佩用(はいよう)と伝えられる。八戸市博物館で展示されている複製は、史跡根城の広場完成に際し、八戸市教育委員会が記念として要望し、協会本部が快諾したことで実現したものである。
南北朝時代の軍陣の太刀拵(たちこしらえ)で、この種の太刀拵は現存する資料が極めて少ない。総金具は鍍金を施し、柄は布を平の菱巻にして黒漆をかけ、渡巻(わたりまき)は茶革で同じく菱巻にされている。足金物は革で包んで実用性を強調し、頑丈に作られている。鍔(つば)の覆輪(ふくりん)が後補で、一部金具などを欠損しているが、ほぼ元の状態を維持しており、当時の流行を知る上での好資料といえる。
なお、同じく南部政長の佩用としては「黒漆銀銅蛭巻太刀拵」(全長154.5cm/東京国立博物館所蔵)が現存しており、重要文化財に指定されている。
解説執筆者 | 八戸市博物館 山野 友海 |
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推薦文献 | ①公益財団法人日本美術刀剣保存協会八戸支部 1995『武人たちの魂~八戸をめぐる南部氏たちとその時代の名刀~』 ②公益財団法人日本美術刀剣保存協会八戸支部 2000『日本名刀展~その1000年の流れ-平安から現代まで~』 |
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