文化財詳細
#書籍・典籍・古文書#指定・登録なし#江戸時代#江戸後期#八戸市立図書館#八戸クリニック街かどミュージアム
八戸市立図書館所蔵の読本
文化財区分 | 書籍・典籍・古文書 |
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時代区分 | 江戸時代,江戸後期 |
指定区分 | 指定・登録なし |
収蔵場所 | 八戸市立図書館,八戸クリニック街かどミュージアム |
19世紀に入る頃から、江戸で文章を主体とする現代の小説のような「読本(よみほん)」が大流行した。この読本は、18世紀後半に京都・大坂の上方で生まれ〔前期上方読本〕、19世紀初頭に江戸でも作られようになったもの〔後期江戸読本〕で、絵を中心とする会話文主体の平易な草双紙(くさぞうし)などと比べ文学性が高い。
この後期江戸読本の流行には、葛飾北斎及びその弟子たちの奇抜で迫力ある挿絵が貢献しており、文化4~8(1811)年の曲亭馬琴(きょくていばきん)作・葛飾北斎画『椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)』〔全5編28巻29冊〕、文化11(1814)~天保13(1842)年の曲亭馬琴作・柳川重信(やながわしげのぶ)〔終盤は2代目〕画『南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん)』〔全9集98巻106冊〕、天保7~12(1841)年の湖南文山(こなんぶんざん)訳・池田東籬(いけだとうり)校正・2代目葛飾戴斗(たいと)画『絵本通俗三国志』〔全8編75冊〕などが代表的である。
解説執筆者 | 八戸クリニック街かどミュージアム 小倉 学 |
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推薦文献 | 国文学研究資料館 八戸市立図書館編 2008『読本事典 江戸の伝奇小説』笠間書院 |
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