文化財詳細
#有形民俗文化財#市指定#江戸時代#江戸中期#八戸市博物館#寺社仏閣
龗神社と三社大祭関係資料群
文化財区分 | 有形民俗文化財 |
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時代区分 | 江戸時代,江戸中期 |
指定区分 | 市指定 |
収蔵場所 | 八戸市博物館,寺社仏閣 |
国指定重要無形民俗文化財であり、ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の一つでもある「八戸三社大祭」は、龗(おがみ)神社・長者山新羅神社・神明宮の合同例祭に合わせて8月1日から3日に行われる行事で、3社の神幸行列に従って多彩な民俗芸能と27台の華やかな風流山車が八戸市内を巡行する。
この祭礼は、享保6年(1721)に天候回復のお礼と豊作祈願のため、八戸藩総鎮守の法霊社〔現龗神社〕から長者山三社堂〔現長者山新羅神社〕へ神輿渡御行列をしたのが始まりである。龗神社所蔵の「享保六年記年銘鉾先」は行列の始まりを伝える貴重な資料である。
当初の行列は神輿の前後に幡や笠鉾、山伏、獅子権現が加わる程度だったが、徐々に出し物が増え、延享4年(1747)には八戸城下の町人による「出し」が登場し、その後の山車へと展開していったと考えられる。明治10年代頃までは人形を屋台にのせた人形山車が主流だったが、祭りの度に各町内で趣向を凝らして作り変える風流(ふりゅう)山車へと次第に変わっていった。
江戸時代に行列に曳き出されていた「出し人形」の中には現存するものもあり、龗神社や八戸市博物館で見ることができる。これらは、当時の祭りの姿や八戸藩有力商人の祭りへの関りなどを示す貴重な資料として、八戸市指定文化財となっている。
解説執筆者 | 八戸市社会教育課 柏井 容子 |
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推薦文献 | ①三浦忠司 2006『八戸三社大祭の歴史-江戸時代の八戸城下祭礼の伝統』伊吉書院 ②八戸市 2012『新編八戸市史 地誌編』 ③八戸市 2013『新編八戸市史 通史編Ⅱ近世』 ④八戸市教育委員会 2013『はちのへ文化財ガイドブック』 ⑤工藤竹久 2016『八戸の歴史双書 概説 八戸三社大祭』 |
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