文化財詳細
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清水寺観音堂
文化財区分 | 有形民俗文化財,建造物 |
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時代区分 | 安土桃山時代,江戸時代,江戸前期,江戸中期,江戸後期,明治時代,明治前期 |
指定区分 | 重要文化財,市指定 |
収蔵場所 | 八戸市博物館,寺社仏閣 |
八戸市の是川(これかわ)地区に所在する清水寺(せいすいじ)観音堂は、残されている棟札から天正9(1581)年に建立されたことが明らかで、県内最古の木造建築として知られている。昭和55(1980)年に国重要文化財指定。
建物は桁行三間×梁間三間(6.515m四方)の正方形、宝形造の茅葺き屋根で、鎌倉時代に中国から伝わった禅宗様という様式でつくられ、純粋な禅宗様の中世的仏堂として東北地方北部の貴重な遺構となっている。中心よりもやや後方に本尊を安置するための須弥壇がつくられており、仏堂としては珍しい形式をとっている。
また、清水寺観音堂に奉納されていた小絵馬51枚は「清水寺絵馬」として市指定文化財となっている。独特な描法で描かれた、この地方に特徴的に分布する“藤右衛門(とうえもん)の絵馬”を代表する貴重な資料である。寛文8(1668)年のものが最も古く、明治8(1875)年のものまでみられる。現在は八戸市博物館でみることができる。
清水寺観音堂は、糠部(ぬかのぶ)三十三観音に数えられるなど、古来より地域の信仰を集め、幾度も修理を重ねながら大切にされてきた貴重な文化遺産である。
解説執筆者 | 八戸市社会教育課 杉山 陽亮 |
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推薦文献 | ①八戸市教育委員会 1987『八戸の社寺建築 上・下』 ②八戸市 2012『新編八戸市史 地誌編』 ③青森県 2015『青森県史 文化財編建築』 |
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(出土・発見・ゆかりの場所)
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(展示・所蔵場所)
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