文化財詳細
#考古資料#指定・登録なし#飛鳥時代
飛鳥時代の集落
文化財区分 | 考古資料 |
---|---|
時代区分 | 飛鳥時代 |
指定区分 | 指定・登録なし |
収蔵場所 |
飛鳥時代(7世紀)ごろになると、馬淵川(まべちがわ)流域や三陸沿岸北部、北上川中流域などで集落が増えてくる。馬淵川右岸の低位段丘や新井田川沿いの微高地では継続期間の長い集落が営まれるのに比べ、山間部の集落は比較的継続期間が短い傾向がある。
集落の一般的な住まいは、カマドのある方形の竪穴建物で、一時期に数棟~数十棟ほどの竪穴建物によって集落が営まれることが多い。集落跡からは、族長など有力者の住まいと考えられる特大の竪穴建物跡がみつかることもあり、そこからは鉄製品や須恵器(すえき)などの優れた品が出土することが多い。
田面木平(たものきたい)(1)遺跡は集落のほぼ全体が調査された数少ない事例で、一辺9mを超える特大竪穴建物跡を筆頭に、4~8m規模までの大・中・小型の竪穴建物跡が分布する。竪穴建物跡のカマドの土壌からは、イネ・アワ・シソ・アブラナ等の炭化種子が検出されており、当時の食生活を知る上での重要な資料となっている。最も大きな竪穴建物跡からは、鑿(のみ)・刀子(とうす)・釣針などの鉄製品が、ほかの大型住居からは湖西窯(静岡県)の須恵器や、紡錘車などが出土しており、特大型や大型の住居に住む人びとは集落の生産活動や経営の中心を担っていたと考えられる。
解説執筆者 | 宇庭 瑞穂 |
---|---|
推薦文献 | ①八戸市『新編八戸市史 通史編』 ②八戸市『新編八戸市史 考古資料編』 |
歴史文化マップ
(出土・発見・ゆかりの場所)
Loading...
文化財マップ
(展示・所蔵場所)
Loading...