文化財詳細
#絵画・書#指定・登録なし#明治時代#明治前期#明治後期#八戸クリニック街かどミュージアム
文明開化絵(国会・明治天皇・洋装など)
文化財区分 | 絵画・書 |
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時代区分 | 明治時代,明治前期,明治後期 |
指定区分 | 指定・登録なし |
収蔵場所 | 八戸クリニック街かどミュージアム |
江戸時代は、同時代の武士や政治を描き出版することは禁止されていたが、明治に入ると大日本帝国憲法の発布や帝国議会の開催などの政治場面も浮世絵に描かれるようになる。「帝国々会議事堂之図」は明治25(1892)年の国会〔右側が貴族院で左側が衆議院〕の様子で、上にはそれぞれ議員名簿が記載されている。青森県の欄には、後の初代青森市長〈工藤卓爾(くどうたくじ)〉、初代弘前市長で東奥義塾や東奥日報の創立者でもある〈菊池九郎〉の他、〈工藤行幹(くどうゆきもと)〉と〈榊喜洋芽(さかききよめ)〉の名前がある。
また、大イベントも人気の画題で、日本に近代建築の礎を築いたお雇い外国人ジョサイア・コンドルが設計した博物館で開催された明治14(1881)年の第二回内国勧業博覧会や、3年後の第1回不忍池競馬の様子なども描かれている。この「上野不忍競馬ノ図」には、当時実際に観戦した明治天皇も描かれているが、これまで知ることのできなかった明治天皇や貴族の姿は国民の興味を誘い、豪華なドレスや室内装飾と共に、想像の場面を描いたものも多い。
これら文明開化絵には、開化の象徴として、海外から輸入されるようになった安価で鮮やかな化学合成染料の赤色が大量に使われ、毒々しいまでの派手さを有しているのも時代の特徴である。
解説執筆者 | 八戸クリニック街かどミュージアム 小倉 学 |
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