文化財詳細

#絵画・書#指定・登録なし#昭和時代#昭和前期#八戸市美術館
渡辺貞一《川原の風景》

渡辺貞一《川原の風景》

(指定・登録なし、八戸市美術館、昭和48年(1973)制作、130.0×162.0cm)

渡辺貞一《川原の風景》

渡辺貞一と名久井由蔵

文化財区分絵画・書
時代区分昭和時代,昭和前期
指定区分指定・登録なし
収蔵場所八戸市美術館

昭和16年(1941)、国画会第16回展〔国画会の公募展・通称「国展」〕会場に、青森県の洋画家・松木満史(まつきまんし)(1906〜1971)、渡辺貞一(わたなべていいち)(1917〜1981)、名久井由蔵(なくいよしぞう)(1917〜1979)らの作品が展示された。この時、名久井は国展初入選であった。渡辺と名久井は大正6年(1917)生まれの同い年。松木が開設した青森美術研究所でともに学んだ仲で、主に国展を舞台にして切磋琢磨しあった。渡辺は青森市、名久井は八戸市出身。2人で一緒に酒を飲むこともあった。

その後の第二次世界大戦で、渡辺は南ボルネオへ、名久井は八丈島に派遣されている。終戦後、渡辺は恐山の麓の大畑町に身を寄せ、のちに東京都練馬区にアトリエを持った。名久井は故郷に戻り、終生八戸で制作を続けた。拠点は異なれど両者は国展への出品を続け、渡辺は昭和33年(1958)に国画会会員に、名久井は昭和38年(1963)に会友になっている。

2人の作品が持つ深い色彩は、どこか北国の色を思わせる。渡辺の作品は、繰り返し描かれる鳥や月などのモチーフが持つ象徴性と、鋭く削り取るような描法〔渡辺はこれを釘描と呼んだ〕が特徴。名久井は裸婦像をよく描いており、揺らめくような色と身体フォルムが印象的である。

解説執筆者八戸市美術館 篠原 英里
推薦文献①八戸市美術館編 1990『渡辺貞一作品図録』八戸市美術館 ②青森県立郷土館編 2005『東奥美術展の画家たち』青森県立郷土館・東奥日報社

歴史文化マップ(出土・発見・ゆかりの場所)

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文化財マップ(展示・所蔵場所)

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