文化財詳細
#考古資料#指定・登録なし#縄文時代#縄文中期#八戸市博物館
榎林式・最花式
文化財区分 | 考古資料 |
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時代区分 | 縄文時代,縄文中期 |
指定区分 | 指定・登録なし |
収蔵場所 | 八戸市博物館 |
榎林(えのきばやし)式・最花(さいばな)式は、東北地方北部を中心に分布する大木(だいぎ)系土器である。
大木式土器とは、宮城県七ヶ浜(しちがはま)町大木囲(だいぎがこい)貝塚出土資料を基準として設定された土器型式であり、縄文時代前期から中期の東北地方南部を中心に分布する。13型式に細分されており、中期中葉から中期末葉までは、大木8a・8b式、大木9式、大木10式が分布する。大木式は、縄文時代中期中葉の大木8b式の頃に分布を拡大し、大木式土器文化圏と接する周辺地域ではその影響の受ける。東北地方北部では、円筒土器文化が終焉し、大木式土器の影響を受けた大木系土器が作られるようになる。
榎林式は、七戸(しちのへ)町榎林貝塚(現・二ツ森貝塚)出土資料を、最花式は、むつ市最花貝塚出土資料を基準に設定されており、前者は大木8b式に、後者は大木9式に併行する。
青森県南部からは、大木式に近い土器も見つかっており、八戸市松ヶ崎遺跡からは大木8b式の深鉢形土器が出土したほか、八戸市堀田遺跡からは大木9式の深鉢形土器が発見されている。
解説執筆者 | 落合 美怜 |
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推薦文献 | 八戸市『八戸市史 通史編Ⅰ』 |
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(出土・発見・ゆかりの場所)
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