文化財詳細
#考古資料#重要文化財#縄文時代#縄文晩期#是川縄文館
是川中居遺跡の土偶・石製品
文化財区分 | 考古資料 |
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時代区分 | 縄文時代,縄文晩期 |
指定区分 | 重要文化財 |
収蔵場所 | 是川縄文館 |
是川地区に所在する中居(なかい)遺跡は、縄文時代晩期の集落跡であり、多種多様な道具がほとんど完全な状態で出土した。出土品は多様で精緻なつくりをしており、先史工芸の到達点と称され、そのうちの963点が青森県是川遺跡出土品として重要文化財に指定されている。遮光器(しゃこうき)土偶は、顔を覆うほどの大きな目が特徴であり、大型のものは土器と同様に中が空洞に作られている。土偶は精霊を象ったものとも解されているが、当時のファッションが表われているとも考えられ、頭頂部にみられる多様な装飾は当時の髪型、耳朶(じだ)の穴から耳飾りの装着など、当時の習俗を考える上でも重要である。大きな胸や妊娠を示す正中線、豊かな腰回りなどが表現されており、女性をかたどった土偶の伝統はしっかりと表現されている。土偶は、その形状から子孫繁栄を願った祈りの道具と考えられており、丁寧に作られるが、そのほとんどは壊れた状態でみつかるため、大切につくった土偶を壊すことで願いを叶えようとしたものかもしれない。このほかに、手のひら大の扁平な石に文様を彫り込んだ岩版や、石を刀形に加工した石刀の用途は不明であるが、生産にかかわる道具ではなく、祈りの道具と考えられている。
解説執筆者 | 小久保 拓也 |
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推薦文献 | ①八戸市『新編八戸市史 考古資料編』 ②八戸市『八戸市史 通史編Ⅰ原始・古代・中世』 |
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