文化財詳細
#絵画・書#指定・登録なし#昭和時代#昭和前期#八戸市美術館
樋口猛彦
文化財区分 | 絵画・書 |
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時代区分 | 昭和時代,昭和前期 |
指定区分 | 指定・登録なし |
収蔵場所 | 八戸市美術館 |
樋口猛彦(ひぐちたけひこ)(1914〜1982)は青森市出身の水彩画家。戦前は洋画家の松木満史(まつきまんし)(1906〜1971)が開設した青森美術研究所で素描を学び、青森県北地域を中心に活動していたが、青森空襲で被災し、戦後は妻の出身地である八戸市に居を移した。以降は八戸市内の学校で美術教師をしながら作品を発表。挿絵画家としても活躍し、新聞『デーリー東北』での連載小説「想う如く」の挿絵を担当した。樋口の水彩画とスケッチは、子どもや働く人、近隣の風景などを描いたもので、作品からは気取らない青森の風土が伝わってくる。
樋口は広い交友関係を持っており、弘前市の美術団体「国土社」創立に共に参加した洋画家の渡辺貞一(わたなべていいち)(1917〜1981)をはじめ、戦後八戸市でサロン的な役割を果たしていた富士画廊に集まった人々——詩人の村次郎(むらじろう)(1916〜1997)、版画家の棟方志功(1903〜1975)、洋画家の名久井由蔵(なくいよしぞう)(1917〜1979)らとも付き合いがあった。村は長身の樋口のことを、哲学者ハイデッガーをもじって「ハイデッカー」と呼んだという。また、昭和28年(1953)に、樋口・名久井ら画家5名で五玄会を結成。昭和44年(1969)には美術グループ「脈」のメンバーになっており、ここでも樋口は人望を集めていた。
解説執筆者 | 八戸市美術館 篠原 英里 |
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推薦文献 | ①青森県立美術館編 2017『夢に挑む 洋画をめぐる 画家たちの冒険〜明治・大正・昭和 日本と青森の近代洋画史〜』日本と青森の近代洋画展実行委員会 |
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