八戸市文化協会について

八戸市文化協会

沿革

八戸市教育委員会の肝いりで、八戸市文化協会を昭和33(1958)年10月16日に設立する。八戸市には、その以前から「春光会」という団体があって、毎年1回文化展のようなものを市民会館や商工会議所で開催していた。主に日本画・洋画・写真・書道等で、昭和30年頃から文芸・俳句・川柳の色紙・短冊を含め展示していたように思う。このような団体の下地のあったこともあって、八戸文化協会を易々と設立することができた。

歴代会長について

・初代会長(昭和33年10月~35年4月)  短歌   木村 靄村 (会員数30団体)

・二代目会長(昭和35年4月~38年4月) バイオリン 大橋 英郎 (会員数15団体)

木村前会長が、上京後、会員が極端に減少したことに心を痛めて、文化協会の運営を心配され、現金10万円を大橋会長宛に送金した。「この現金を文化協会再生のために使ってくれ」との手紙まで入っていた。大橋会長宅で、緊急役員会を6名で開催し、相談の結果、文化賞に使ってはどうかとの提案があり、満場一致で賛同を得られた。

昭和38(1963)年11月には、三日町の松和食堂で、八戸市と文化協会名で文化奨励賞贈呈と祝賀会を各界の人に呼びかけて盛大に催したのである。この時の受賞者は、角川俳句賞を受賞していた、村上しゅら氏を含めて5名を表彰することが出来た。

昭和46(1971)年8月には、八戸市と協議し、八戸市文化協会と改称したのである。

・三代目会長(昭和35年5月~54年4月) 「八戸小唄」作詞家 法師浜 桜白

・四代目会長(昭和54年5月~58年4月)    謡曲     美濃部 龍馬

・五代目会長(昭和58年5月~62年4月)   中学校校長    小井田 幸哉

・六代目会長(昭和62年5月~平成4年3月) 八戸市助役    福地 義男

・七代目会長(平成4年5月~9年4月)   八戸観光協会長  天摩 正太郎

・八代目会長(平成9年5月~27年3月)    俳句     加藤 憲曠 (会員数148団体)

・九代目会長(平成27年5月~令和2年9月) 旧八戸観光協会・八戸観光コンベンション協会会長 天摩 正行 (会員数140団体)

・十代目会長(令和3年5月~現在)   日本舞踊家  泉 紫峰 (令和4年現在 会員数135団体)

コロナが猛威をふるっている中、各行事を2年間中止するなど、又会員の高齢化が進んでいる中で、会員の減少に歯止めがかからず苦慮している状況にある。文化協会としては、各種文化団体との融和と振興を図るためのセンターとなり地方文化の発展に寄与するとともに、目的を達成するため、文芸・芸能・美術・華道・茶道・生活文化の6分野の事業を開催し、新規会員の増強にも取り組んでいきたい。

実施事業について(令和4年度の事業の場合)

・第34回 筆塚供養祭 4月25日㈪ 於:長根天満宮 参加:書道団体 

・定時総会・懇親会 5月17日㈫ 於:八戸グランドホテル

・第41回 扇塚供養祭 6月16日㈭ 於:新井田対泉院 参加:日本舞踊団体 

・第25回 八幡文芸大会 9月9日㈮ 於:櫛引八幡宮 参加:俳句・短歌・川柳関係者 

・第35回 八戸市学生書道展 9月30日㈮~10月2日㈰ 於:八戸市美術館 参加:保育園・小中高校生 1,048点展示 

・第49回 八戸市総合茶会 10月2日㈰ 於:南部会館 参加:一席25名限定 5流派=表千家・裏千家・宗偏流・江戸千家・遠州流 

・第59回 八戸市美術展 前期 9月30日㈮~10月2日㈰ 於:八戸市美術館 参加:書道部門 248点展示 

・第46回 生活文化展 10月7日㈮~9日㈰ 於:八戸市美術館 参加:南部菱刺し・木目込人形・南部裂織工芸・プレストフラワー・八戸編物・洋服・ステンドグラス等 7団体 380点展示  

・第59回 八戸市美術展 後期 10月7日㈮~9日㈰ 於:八戸市美術館 参加:絵画・工芸部門と写真部門 475点展示 全体表彰式 於:八戸グランドホテル

・第55回 八戸総合華道展 10月29日㈯~30日㈰ 於:八戸グランドホテル 参加:6流派=草月流・一葉式・池坊・松月堂古流・小原流・龍生派 82出瓶

・第59回 文化賞祝賀会 12月6日㈫ 表彰式・祝賀会 於:八戸グランドホテル

・第52回 新春パーティー 1月12日㈭ 受賞式典・祝賀会 於:八戸グランドホテル

・第62回 八戸ファンタジィ 3月4日㈯~5日㈰ 於:八戸市公会堂 土曜日公演12団体 日曜日公演25団体

・共催 第64回 北日本川柳大会 10月16日㈰ 於:八戸グランドホテル

・共催 第70回 北奥羽俳句大会 11月3日㈭祝 於:デーリー東北新聞社

・共催 第61回 北奥羽短歌大会 11月13日㈰ 於:八戸グランドホテル

この他、隔年開催で、みちのくおどり(次回令和5年11月)を実施しており、また、美術館及び「はっち」からの依頼により、写真展や日本舞踊公演等を随時共催している。

八戸公園「文芸のこみち」 石碑建立除幕式の様子(2000年)
「第44回生活文化展」と「第47回八戸市総合茶会」の様子(2018年)
「第46回八戸市美術展」と「第23回八戸市学生書道展」の様子(2009年)
みちのくおどり(2016年)
扇塚供養祭 対泉院

(画像提供:八戸市文化協会)

2023年2月掲載