八戸市の教育について

八戸市教育委員会

《注》本稿は2018年度から2023年度までを計画期間とした第2期八戸市教育振興基本計画を基に作成しています。

1.八戸市の教育の基本理念

八戸市教育委員会(以下「八戸市教委」という。)では「夢はぐくむ ふれあいの教育 八戸」を教育の基本理念に掲げ、生きる力の源となる「夢」、人と人との絆を結ぶ「ふれあい」、郷土「八戸」に対する誇りと愛着を育む教育の実現のため、様々な施策に取り組んでいます。以上を踏まえ、基本理念の目指す教育の姿を次のとおりとしています。

①「自ら学び、心身ともに豊かに生きる教育」

生きる力(確かな学力、豊かな心、健やかな体)を育み、命を大切にする教育に取り組むととともに、生涯学習の推進を図ります。

②「郷土を愛し、郷土とともに生きる教育」

郷土に対する誇りと愛着を育み、様々な人と協働し、地域の担い手となる教育に取り組みます。

2.施策の体系

基本理念と、基本理念の目指す姿を踏まえた施策の体系は下図のとおりです。

以下、学校教育(大施策1~3)、生涯学習(大施策4)及び文化財保護(大施策5)、それぞれの施策を抜粋して紹介します。

3.学校教育

少子化の進行やグローバル化の進展など、複雑で予測困難と言われる現代社会においては、豊かな創造性を備え持続可能な社会の創り手となる子どもたちの「生きる力」を育んでいくことが重要と考えています。八戸市教委では「自ら課題を見つけ、自ら学び、主体的に判断・行動し、よりよく問題を解決する資質や能力(知)」、「自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性(徳)」、「たくましく生きるための健康や体力(体)」の育成に取り組んでいます。

そのような中で、全ての子どもたちが夢の実現に向けて挑戦できるよう、切れ目のない質の高い教育を受けられる環境を整備することも重要と考えています。障がいや不登校で悩みを抱える子どもたちへの支援や、外国人や帰国子女の日本語理解に対する支援など、多様なニーズに対応し、公平・公正な教育を受けられる機会の確保に取り組んでいます。また、経済的理由により生徒が進学・修学を断念することのないよう、学びのセーフティネットの構築を進めています。

さらに、教職員の資質向上と負担軽減に努め、子どもたちと向き合う時間の確保を目指すとともに、学校と家庭・地域が一体となって、子どもたちの健やかな成長と課題解決のために連携・協働する仕組みづくりを推進しています。

八戸市立北稜中学校では、学区内の八太郎えんぶり組から指導を受け、えんぶりの伝承活動を、教育の一環として取り入れています。(撮影:岩舘岳氏)

4.生涯学習

社会経済情勢の変化に応じて生活するためには、生涯を通じて様々な機会を捉えて学び、新しい知識や技術を身に付けることが必要になっています。八戸市教委では、生涯にわたり心豊かに生活するため、八戸市民大学講座や社会教育施設での講座や展覧会などの開催を通じ、多様な学習の機会の提供を進めています。また、全ての人が継続して学習できる環境の充実や、公民館などの生涯学習の拠点となる社会教育施設の整備を進めています。

5.文化財保護

八戸市には、国宝・重要文化財や史跡名勝天然記念物・民俗芸能など、数多くの文化財があります。これらは八戸の風土と生活を通じて育まれ、現在まで守り伝えられてきた財産です。文化財はわたしたちの現在と過去をつなぎ、地域の絆を深め、これから歩んでゆく未来の礎となる大切な役割を担っています。そのため、文化財の適切な保存・継承と、活用に必要となる環境の整備に努め、貴重な文化財を次世代に確実に伝えていくことが重要です。

八戸市教委では、文化財を損なうことのないよう、バランスの取れた保存と活用を図り、地域の活性化と市民一人ひとりの文化的な豊かさを目指すため、史跡名勝天然記念物等の保護管理や民俗芸能等の保存継承、歴史記録の保存活用を進めています。

2023年2月掲載