グローバルポート八戸港と物流について

八戸市 商工労働観光部 商工課

7年連続50,000TEU超のコンテナ取扱量―――。これは、八戸港が地域の産業と暮らしを支える北東北の国際物流拠点港として重要な役割を果たしていることを示す数字である(TEU(ティーイーユー/Twenty-foot Equivalent Unit)とは、コンテナを数える際の単位)。

八戸港は、貿易港として、昭和14(1939)年に開港指定を受けた。

その後、八戸港発展の大きな契機となったのは、昭和39(1964)年の国からの新産業都市の指定であり、これを機に多くの企業が八戸市へ進出した。

平成6(1994)年には、東北で初めて国際コンテナ定期航路が開設し、それ以降、多くの航路や集荷サービスが展開され、現在に至っている。

ここから、八戸港の物流拠点としての様々な姿を見ていく。

八戸港に入港する代表的な貨物船としてコンテナ船が挙げられるが、この他にも、飼料関連の穀物運搬船や紙原料を輸送するチップ運搬船、金属原料を輸送する鉱石船や貨物を積んだトラックや荷台をそのまま輸送する「RORO (ローロー)船」が寄港している。

また、昭和48(1973)年から、北海道苫小牧市との間にフェリー航路も就航しており、現在は1日4往復の定期便が往来する北海道と本州を結ぶ大動脈となっている。

さらに、八戸港は、東北最大級のLNG輸入基地となっており、当港で最も深いマイナス14.5ⅿの専用岸壁に大型のLNGタンカーが寄港している。

次に、コンテナ貿易に目を向けてみる。

八戸港には、現在、コンテナ船の専用岸壁である八戸港多目的国際物流ターミナルにおいて、外航航路(海外の主要港と八戸港を結ぶ航路)として4社・週4便、国際フィーダー航路(海外の主要港に接続する航路を有する京浜各港と八戸港を結ぶ航路)として3社・週3便のコンテナ定期航路が就航している。

また、令和3(2021)年には、国内限定の定期航路が開設し、月1便での運航を開始している。

コンテナ取扱量は、平成6(1994)年の国際コンテナ定期航路の開設以来、東日本大震災や新型コロナウイルス感染症の影響により減少した時期はあるものの徐々に増加を続けている。

令和3(2021)年におけるコンテナ取扱量は、輸出(移出と呼ばれる国内輸送含む。以下同じ)が27,247TEU、輸入(移入と呼ばれる国内輸送含む。以下同じ)が27,882TEU、輸出入合計で55,129TEU(空コンテナ込み・速報値ベース)と、平成27(2015)年以降、7年連続で50,000TEUを超える取扱いとなっている。

これは、東北地方の中で、仙台塩釜港、秋田港に次ぐ3番目の規模であり、冒頭で述べたとおり、八戸港が北東北における国際物流拠点港となっていることを示すものである。

取扱品目について、令和3(2021)年で見てみると、輸出では、紙・パルプやフェロニッケル(ステンレス原料)が最も多く、次いで、水産品や産業機械が続く。

また、輸入では、動植物性製造飼肥料や製材(住宅資材)が最も多く、次いで、製造工業品や非金属鉱物が続く。

一方、国別においては、輸出では、主に中国、タイ、台湾、韓国に仕向けており、また、輸入では、主に中国、アメリカ、フィリピン、韓国から仕入れている状況となっている。

図01 円グラフ:出典 八戸港国際物流拠点化推進協議会 (画像提供:八戸市 商工労働観光部 商工課)

昨今、海運を取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症の影響はもとより、世界的な供給網の混乱やウクライナ侵攻、主要産油国はじめ世界各国の施策によるエネルギー価格や原材料価格の高騰等により、従来とは大きく異なる様相を呈している。

一方、八戸地域においては、令和3(2021)年12月に三陸沿岸道路が全線開通するとともに、令和4(2022)年には上北自動車道が全線開通し、八戸港への集貨の利便性や効率性は大きく高まっている。

今後も、八戸港は、これまで築き上げてきた歴史を踏まえ、グローバルポートとしての更なる飛躍が期待される。

図02 八戸港多目的国際物流ターミナル:出典 八戸港国際物流拠点化推進協議会(画像提供:八戸市 商工労働観光部 商工課)
図03 八戸港全景:出典 国土交通省 東北地方整備局 八戸港湾・空港整備事務所(画像提供:八戸市 商工労働観光部 商工課)

2023年2月掲載